ジギングは、初心者でも楽しめる釣り方の一つですが、雨の日の釣行は少し難易度が上がります。天候や水の濁りに影響されやすいため、普段とは異なるアプローチが必要だからです。しかし、雨の日だからこそ釣れる魚も多く、コツさえ掴めば釣果を上げやすい状況でもあります。
ここでは、雨の日に釣果をアップするためのポイントやアプローチを初心者向けに詳しく紹介します。
雨の日のジギングの基本アプローチ
まずは、雨の日に押さえておきたい基本的なジギングのアプローチについて見ていきましょう。
魚の行動パターンを知る
雨が降ると水温や酸素量が変わり、魚の行動にも影響を与えます。
雨によって活発になる魚もいれば、逆に底層に隠れる魚もいるため、狙いを絞るのがポイントです。
- 底層を中心に攻める
雨の日には水の温度が変化しやすく、魚が底層に集まりやすくなります。そのため、初心者でも狙いやすい底層を重点的に攻めると良いでしょう。重めのジグを使用して、素早く底まで到達させることで、狙ったポイントにアプローチしやすくなります。 - 水面付近もチェックする
雨で水面が冷却されると、酸素の豊富な上層に魚が集まることもあります。小型のジグを使って表層を素早くリトリーブし、アピール力を高めると良い結果を得られることが多いです。 - 水中の濁りを考慮する
雨で濁りが発生することが多いため、視覚的にアピールするカラフルなジグやホログラム加工のジグが有効です。濁りに強いカラーを選ぶことで、魚への視認性が上がります。
ジグのカラーと重さの選び方
雨の日には、ジグのカラーや重さにも工夫が必要です。
水が濁ることが多いため、見た目や沈下速度を調整して魚にアピールしましょう。
- 光沢のあるカラーを選ぶ
雨の日は水が濁りやすく、視認性が低下します。シルバーやゴールドなど光沢のあるカラーのジグは、光を反射して魚に見つけてもらいやすくなります。また、レッドやピンクなどの強い色も濁りに強く、効果的です。 - ホログラムジグの利用
ホログラム加工されたジグは、キラキラと光を反射し、水中でも目立ちやすいです。雨の影響で視界が悪くなっている水中でも、魚へのアピール力が増します。 - 重めのジグで底を狙う
雨の日は特に風が強くなることも多く、軽いジグでは流されやすくなります。100g以上の重めのジグを選ぶことで、底層にしっかりと届きやすくなり、狙ったポイントを攻めやすくなります。
リトリーブ速度の調整
雨の日は水温が低下し、魚の動きが鈍くなることがあります。
そのため、リトリーブのスピードやアクションを調整することで、魚の反応が良くなる場合があります。
- スローリトリーブでじっくりアピール
雨の日は魚があまり活発に動かないため、スローなリトリーブが有効です。ゆっくりとした動きでジグをアピールすることで、魚が反応しやすくなります。 - ステイを取り入れる
途中でステイ(ジグを止める動き)を入れることで、ジグがふわりと動くため、魚に興味を持たせやすくなります。ステイ後にゆっくりとリトリーブを再開すると、バイト(食いつき)が来ることが多いです。 - 変則的なアクションで魚の興味を引く
通常のアクションに加え、リトリーブの速度を変えたり、ジグを小刻みに動かしたりすることで、魚に自然なエサのような動きを見せられます。単調な動きよりも反応が良くなる傾向があります。
雨の日におすすめのジギング装備
雨の日には、通常の装備に加えて防水対策が必要です。
快適かつ安全に釣行できる装備を揃えましょう。
防水ウェアとシューズ
雨の日の釣りには、防水ウェアとシューズが必須です。
体が濡れると体温が奪われやすくなるため、しっかり防水対策をしましょう。
- 防水ジャケットとパンツ
防水性能が高いウェアを選ぶことで、雨の日でも快適に釣りを続けられます。特に、ゴアテックス素材のものは通気性が良く、雨の日でも蒸れにくいため、長時間の釣りに適しています。 - 防水シューズやブーツ
雨の日は滑りやすい場所も多いため、防水シューズやブーツを履くことで足元を保護できます。滑り止め付きのものを選ぶとさらに安心です。 - 防水グローブ
雨の日の釣りでは手が濡れやすく、冷えやすくなります。防水グローブを使用することで、手の冷えを防ぎ、快適に釣りを続けられます。
防水タックルボックス
雨の日には、道具を濡れから守るために防水性のあるタックルボックスが必要です。
ジグやルアーを乾いた状態で保管できるようにしましょう。
- 防水シリコン素材のタックルボックス
シリコン製の防水タックルボックスは、内部への水の侵入を防ぎ、ジグや小物が湿るのを防ぎます。雨の日でも安心して使用でき、道具が長持ちします。 - 防水バッグやポーチ
釣りに必要な小物や電子機器(携帯電話やカメラなど)を保護するために、防水バッグも役立ちます。濡れると困るものは全て防水ポーチにまとめて保管しましょう。 - 整理しやすい仕切りのあるボックス
雨の日は手が滑りやすくなるため、仕切りがしっかりしたタックルボックスを使って道具を整理しておくと、取り出しやすく便利です。
防水カメラで釣りの瞬間を記録
釣りの成果や風景を記録するため、防水カメラやアクションカメラを持参するのもおすすめです。
雨の日でも思い出をしっかり残せます。
- 防水アクションカメラ
防水性能の高いアクションカメラを使用することで、雨でも安心して撮影が可能です。釣りの瞬間や景色も記録に残せ、思い出が増えます。 - スマートフォン用の防水ケース
スマートフォンでの撮影を考えている場合は、防水ケースに入れて使用しましょう。ケースに入れたまま操作できるタイプが便利です。 - 固定用アクセサリー
カメラを固定するクリップや三脚を持っていくと、釣りに集中しつつ記録も取れます。船上や岩場にしっかり固定できるアクセサリーを選びましょう。
雨の日のジギング釣行の注意点
雨の日の釣行には、特に安全に配慮することが重要です。
初心者でも快適かつ安全に釣りを楽しめるよう、注意点を押さえておきましょう。
滑りやすい場所に注意
雨で濡れた岩場や船の甲板は非常に滑りやすくなります。
防水性のある滑り止め付きのシューズを履くことはもちろん、足元に常に注意を払いましょう。
- 救命胴衣の着用
万が一の転倒に備えて、必ず救命胴衣を着用しましょう。雨の日は予期せぬ滑りや転落のリスクがあるため、特に船上では必須です。 - 手すりや支えになるものを活用
船上や岩場での移動時には、手すりや支えになるものに掴まることが大切です。安定した姿勢で釣りができ、安全面が確保できます。
低体温症に注意
雨に濡れることで体温が奪われやすく、低体温症になる危険があります。
寒さを感じたら無理をせず、温かい飲み物を飲んだり休憩を取ることが重要です。
- カイロや保温ボトルの準備
使い捨てカイロや温かい飲み物を持参することで、寒さを和らげられます。特に、長時間釣行する場合は防寒対策を万全にしましょう。 - こまめに体を温める
釣りの合間に手足を動かして体を温めるなど、こまめに防寒対策を取ることで、長時間快適に釣りを続けられます。
まとめ
雨の日のジギングでは、道具選びやアプローチの工夫が必要ですが、しっかり対策を取ることで初心者でも釣果を上げやすくなります。
防水装備で快適さと安全を確保しつつ、雨の日ならではの釣り方を試して、釣果アップを目指しましょう。
準備万端で臨むことで、雨の日のジギングも楽しい釣行になるはずです。