「釣った魚は美味しく食べたい!」
釣り人ならほぼ全員がそう思っていると思います。
あなたはちゃんと〆ることができていますか?
「ちゃんと締めれているのか不安…」
「自分の締め方は合ってるの?」
「魚が暴れて締めれない…」
など、あまり魚を締めたことのない方だと不安で一杯でしょう。
そこで今回は、釣った魚(青物)を美味しく持ち帰るために最低限しなくてはならない「処理の方法」をご紹介していきます。
※青物(ぶり)での処理の仕方を紹介しています。
釣った魚(青物)を処理する方法は?
釣った魚を新鮮な状態で持ち帰るには魚を〆る必要があります。
釣った魚を処理(〆る)方法としまして、
- 脳を壊す or 背骨を切断する
- 大動脈を切って血抜きする
- 脊髄の神経を破壊する
簡単に言うとこんな感じになります。
脳を壊す
これにかんしては、「魚の脳の位置」が分かりずらいので、パスでもOKです!
(私もこの「脳を壊す」という作業はいつもしていません)
背骨を切断する
これがもっとも一般的で簡単にできる〆方です。
なので初めて魚の処理をする方には、背骨を切断する方法をオススメしています。
大動脈を切って血抜きする
これをしないと魚の血の臭みが身に残ってしまい、不味くなってしまうので絶対にやりましょう。
脊髄の神経を破壊する
これをすることによって、締めた魚の、死後硬直が始まる時間を遅らせる効果があります。
味にかんしては、脊髄の神経を破壊してもしなくても、それほど変わらない?ていうのが正直な感想ですが、私はできるだけ脊髄の神経を破壊するように心がけています。
釣った魚は処理の仕方で美味しさが変わる?
血抜きと神経締めをちゃんとした魚と、締めずに氷水にそのまま突っ込んだだけの魚を食べ比べるとその差は歴然です。
スーパーに売っている天然ぶりをみればわかりますが、だいたいが活〆(血抜きと神経締め)していないので、切り身の調理用が多いです。(活〆していないので、刺身だと美味しくない)
刺身用ぶりとして手頃な値段で売っているのは養殖のぶりがほとんどですが、刺身用としてお店に並んでいるのは活〆されているのがほとんどなので、養殖でも美味しく食べることができます。
なんとなくイメージできたと思いますが、魚の処理の仕方で大きく味が変わってしまいますので、釣った魚はちゃんと〆る!とゆーことが大事になってきます。
釣った魚の簡単な締め方は?
順番としましては、
- 釣りあげてすぐに背骨を切断する
- 大動脈をナイフで切る
- 海水を入れたバケツに入れて血抜きをする
- 脊髄の神経を破壊する
- 海水の氷水で魚を冷やす
簡単な流れ的にはこんな感じです。
釣りあげてすぐに背骨を切断する
これが意外と難しく、なかなか思うようにいかない時が多々あります。
問題は、暴れている魚を「どーやて落ち着かせるか」なんですが、無理やり抑え込もうとしても魚が暴れているとうまく抑えられません。
簡単な方法は、
濡れたタオルまたは濡れた軍手で、エラの部分を軽く包みこんであげる
こーすることによって、魚が暴れずに簡単にナイフを入れることができます。
大動脈をナイフで切る
魚の大動脈は背骨の下を通っているので、背骨を切断すると同時に少し下の大動脈も切ります。
※この時、あまりズバズバ刺してしまうと、魚の血圧が下がって逆に血が抜けにくくなってしまうので、切るのは「一か所だけ」にする。
※魚の身の中を走る細かい毛細血管の血が抜けなくなる。
海水を入れたバケツに入れて血抜きをする
2で切った血管から血が出やすくするために海水を入れたバケツに魚を頭から突っ込みます。
※あまり長い時間放置していると、魚が熱を持ち傷んでくるので、だいたい5分程度でOK。
脊髄の神経を破壊する
だいたい血抜き終わったころを見計らって尻尾の手前の上半分を切って背骨の中の脊髄の穴に針金を通し、神経を破壊する。(魚がビクビクってなったらOK)
海水の氷水で魚を冷やす
あとは「海水」を入れたたっぷりの氷水に魚を入れて冷やしましょう。
まとめ
初めてだと難しいかもしれませんが、慣れてくるとパパっと楽勝で処理を行うことができるようになります。
美味しく食べるためには最低限「神経締め」と「血抜き」の方法はマスターしときましょう。