ジギングを始めようとして道具を見始めると、最初に引っかかるのは金額です。
ロッド、リール、ライン、ジグ、リーダー、クーラー、ライフジャケット。ひとつずつ見ているうちに、初回から全部そろえないと船に乗れないような気がしてきます。
実際、船代を別にしても、ロッドからクーラーまで自前でそろえるなら道具代だけで数万円台後半から10万円以上を見ることがあります。
ただ、初回から全部買う必要はありません。
低予算で始める時に先に見るのは、安いロッドや安いリールではなく、買わずに済むものです。
- レンタルで借りる
- 手持ちで流用する
- 続ける気が出てから買う
ここを分けるだけで、最初の出費はかなり変わります。
反対に、削ってはいけないところもあります。
ジグの重さ、PEライン、リーダー、安全装備。ここが船の条件から外れると、安く済ませたつもりでも、船の上で底が取れない、周りと絡む、魚を掛けても不安という失敗につながります。
低予算で始めるなら、安物探しの前に、買うものと買わないものを分けます。
初回費用は「買わない判断」で下げる
初回の道具は、次の4つに分けると考えやすいです。
| 分類 | 初回判断 | 例 |
|---|---|---|
| 借りる | 船にレンタルがあれば初回は借りる | ロッド、リール、ライフジャケット |
| 流用する | 条件が合えば使う | 手持ちリール、クーラー、防寒具 |
| 買う | 船の条件に合わせて最小限そろえる | ジグ、リーダー、小物、必要なライン |
| 後回し | 続ける気が出てからでいい | 高級タックル、予備タックル、大型クーラー追加 |
この表で見ると、最初に買わなくていいものが出てきます。
ロッドとリールは、船で借りられるなら初回はレンタルでOK。いきなり自分のタックルをそろえるより、一度その船の釣りを経験してから買う方が失敗しにくいです。
クーラーも、釣れる魚のサイズや船の方針によっては手持ちで足りる日があります。
ライフジャケットも、船に用意があるなら借りられる場合があります。
一方で、ジグ、リーダー、小物、必要なラインは当日の条件に近いところです。ここは「家にあるから」「安かったから」だけで決めるとズレやすいです。
低予算のコツは、全部を安くすることではありません。
初回から持たなくていいものを削って、船で困るところだけ外さないことです。
レンタルタックルは、中身まで聞いておく
レンタルタックルは、初回費用を下げるにはかなり助かります。
ただし、聞くべきなのは「レンタルありますか?」だけではありません。船によって、貸してくれる道具の中身にかなり差があるからです。
その船で使いやすいロッドとリールを貸してくれるところもあります。
船長が自分で使っていたような、しっかりした道具を出してくれる場合もあります。
逆に、硬すぎるロッド、巻きづらいリール、番手が合っていないタックルで、1日しゃくるのがしんどいこともあります。
なので、予約前にもう一段だけ踏み込んで聞きます。
- ロッドは何フィートくらいか
- 硬さはどれくらいか
- 何g前後のジグを動かす想定か
- リールはシマノ/ダイワ換算で何番手くらいか
- PEは何号を何mくらい巻いているか
- ジグの貸し出しはあるか
- なくしたジグは弁償になるか
ここまで分かれば、初回に自分で買うものが絞れます。
もしリールは借りられそうでも、ロッドが明らかに合わなさそうなら、ロッドだけ自分で持っていく選択肢もあります。
高いリールをいきなり買うより、船のジグ重量に合う入門ロッドを一本用意する方が現実的だからです。
レンタルは「あるか」ではなく、「その日の釣りに使えるか」で見た方がいいです。
買う道具は、船の数字から外さない
初回から高い道具を買う必要はありません。
でも、船の数字から外れた道具は、安くても失敗になります。
まず見るのはジグ重量です。
船が150gから200g中心と言うなら、その範囲を少なくそろえます。200g前後が必要な日に、軽いジグだけで行くと底が取りにくくなります。
最初は、色や形を増やすより重さを外さない方が大事です。
PEラインとリーダーも同じです。
PEの号数や巻き量が合っていないと、周りとライン角度がズレたり、魚を掛けた時に不安が出たりします。
リーダーも、太ければ安心というより、狙う魚と船の条件に合わせます。
ライフジャケットも、安ければ何でもいい道具ではありません。買う場合は桜マークを確認し、借りる場合は船に用意があるか聞いておきます。
ロッド選びで迷う場合は、先にジグ重量と硬さの見方を確認してください。
参考 ジギングロッドの選び方|初めての1本はジグ重量と硬さで決める!
リーダーの太さと長さはこちらに分けています。
参考 ジギングのリーダーは太ければ安心じゃない!ブリ8号・ヒラマサ16号の考え方
丹後ジギングの重さの見方は、こちらで150g、180g、200g、230gの使い分けに分けています。
参考 丹後ジギングのジグは何gがベスト?150g・180g・200g・230gの使い分け
手持ち道具は、名前ではなく数字で見る
手持ちの道具が使えれば、初期費用はかなり下げられます。
ただ、ここも「持っているから使える」とは限りません。
リールなら、名前や見た目より、PE号数、巻き量、ドラグ、剛性、巻き取りの感覚を見ます。
ライトな釣りで使っていたリールを青物ジギングにそのまま持ち込むと、巻きが重い、糸巻き量が足りない、魚を掛けた時に不安ということがあります。
シーバスロッドやエギングロッドの流用も、基本的には厳しいです。
ジグ重量が合わない、ティップが入りすぎる、船上で魚を浮かせにくい、というズレが出やすいからです。
手持ちリールを使いたいなら、船にはこう聞く方が早いです。
手持ちのリールを使えるか見たいです。
PEは何号を何mくらい巻いておけばいいですか?
ジグは何g中心ですか?
クーラーも同じです。
小型青物や様子見なら手持ちで足りることもあります。ただ、ブリまで想定するなら容量だけでなく内寸を見ます。35Lで足りる日もあれば、60L以上をすすめられる日もあります。
このあたりは地域、対象魚、船の方針で変わります。
なので、買う前に船へ聞く方が早いです。
クーラーサイズで迷う場合は、先にこちらで魚のサイズと容量の考え方を見てください。
参考 ジギングのクーラーボックスは何リットル必要?45L・60L・65L・80L以上の選び方
リールのHG/PGや巻き取りの考え方は、こちらに分けています。
参考 ジギングリールはHGとPGどっち?最初の1台は巻き取り長で決める
予約前に、このまま船へ聞く
低予算で始めるなら、買う前に船へ聞くのが一番早いです。
電話でもLINEでも、最初はこれくらい聞ければ十分です。
今度そちらでジギングに乗りたいです。
初めてなので、道具を全部買う前に確認させてください。
レンタルタックルはありますか?
ロッドは何フィートくらいで、何g前後のジグを動かす想定ですか?
リールはシマノ/ダイワ換算で何番手くらいですか?
PEは何号、ジグは何g中心ですか?
ジグの貸し出しや、なくした時の弁償はありますか?
クーラーや氷、ライフジャケットは自分で用意した方がいいですか?
手持ちのリールやクーラーで行けるかも見たいので、目安があれば教えてください。
この返事で、初回の買い物はかなり決まります。
- 借りられるものは借りる
- 手持ちで条件が合うものは使う
- 続ける気が出てからでいいものは後回しにする
そのうえで、ジグ重量、PEライン、安全装備だけは外さない。
この順番なら、安く始めても、船の上で困る失敗は減らせます。
初回の持ち物全体を確認したい場合は、こちらも合わせて見てください。
参考 オフショアジギング初回の持ち物|全部買う前に船へ聞くこと
船酔いが不安な場合は、道具代より先に対策しておいた方がいいです。
