船酔い対策で前日の食事を調べる人は、たぶん「何を食べればいいか」を探していると思います。
でも、船釣りの前日飯で先に見るのはメニュー名ではありません。
寝られるか。朝に胃が重くないか。
ここです。
船の上で気持ち悪くなる前に、勝負が終わっていることがあります。
前日の夜に変な食べ方をして、寝不足で、朝から胃が重い。
その状態で港まで車に揺られたら、船に乗る前からかなり弱いです。
この記事の答えはシンプルです。
前日飯は、栄養より「寝られて、朝に胃が軽いこと」を優先してください。
空腹もダメ。満腹もダメ。早く食べすぎて夜中に食べ直すのも、かなりダメです。
前日の食事で見るのは「消化にいいか」だけではない
船酔い対策の話になると、よく「消化にいいものを食べましょう」と言われます。
それは間違っていません。
揚げ物、焼肉、こってりラーメン、深酒。
こういうものを前日の夜に入れて、翌朝に胃が重い。
これは普通にしんどいです。
ただ、消化にいいものを早く食べれば全部OKかというと、そこまで単純でもありません。
釣り前日はテンションが上がります。
明日早いから寝ないと、と思うほど寝られないこともあります。
そこで夕食を早く済ませすぎると、布団に入ってから腹が減ります。
そして、一番やりがちなのが「ちょっとだけ」のつもりで夜中に食べることです。
早く食べすぎると、夜中に食べ直して朝に残る
一番まずい流れはこれです。
- 釣り前日なので早めに夕食を済ませる
- 興奮して寝られない
- 時間だけが過ぎる
- 腹が減ってくる
- 我慢できずに夜中に食べる
- 朝、消化できていない
- そのまま車で港まで揺られる
- 港に着く前から気持ち悪い
これ、かなりあります。
教科書通りに早く食べたのに、結果として夜中に食べ直している。
こうなると「前日に気をつけたつもり」が、そのまま裏目に出ます。
船酔い対策の前日飯は、きれいな正解を探すより、自分がやらかすパターンを潰した方が強いです。
空腹も満腹もどっちも船酔いに寄る
水産庁の体験乗船向け資料でも、船酔い対策として寝不足、空腹、満腹、体調不良、二日酔いなどを避けるように案内されています。
大事なのは、空腹も満腹もどちらも避けることです。
| 状態 | 船釣り前にきつい理由 | 避け方 |
|---|---|---|
| 空腹 | 気持ち悪さが出やすく、港までの車でもしんどい | 朝に軽く入れるものを前日に用意する |
| 満腹 | 胃が重く、揺れとにおいで一気にくる | 前日の夜は重い食事と食べすぎを避ける |
| 寝不足 | 普段酔わない人でも弱くなる | 無理な早寝より、寝る前の事故を減らす |
「腹を空っぽにすれば酔わない」は、あまり強い考え方ではありません。
逆に「食べて体力をつける」と言って満腹で乗るのも弱いです。
船に乗る日は、ちょうどよく軽い状態を作る。ここを狙います。
夕食は「寝られる時間」から逆算する
前日の夕食は、何時に寝るかから逆算します。
目安はこのくらいで十分です。
| 食事の重さ | 夕食の目安 | 例 |
|---|---|---|
| 軽め | 寝る2時間〜1時間半前くらい | うどん、雑炊、鍋、白ごはんと軽いおかず |
| 普通 | 寝る2時間半〜2時間前くらい | 普段通りの定食、魚、味噌汁、ごはん |
| 重め | 寝る3時間〜2時間半前くらい | 焼肉、揚げ物、カレー、こってり系 |
ただし、重めの食事は「早く食べればOK」ではありません。
できれば避けた方がいいです。
釣り前日は勝ちに行く日というより、負け筋を消す日です。
普段21時に寝ない人が、釣りの前日だけ20時に寝ようとしても、目が冴えることがあります。
そこで腹が減って食べ直すくらいなら、最初から無理な早寝プランを組まない方がいいです。
前日は特別なことをしすぎない。これも船酔い対策です。
朝は軽く入れる。抜くのは強くない
朝が早いと、食べる気がしないことがあります。
それでも、完全に空腹で港へ向かうのはおすすめしません。
車に揺られて、港のにおいを嗅いで、出船してから船の揺れが来る。
空腹のままこの流れに入ると、まあまあきついです。
朝は、軽くでいいです。
- 小さいおにぎり
- バナナ
- ゼリー飲料
- カロリーメイトみたいな軽食
- 水を少しずつ
ポイントは、港で慌てて買うのではなく、前日の夜にバッグへ入れておくことです。
朝のコンビニで迷うと、眠いし、焦るし、変なものを買います。
釣り当日の朝に判断力を使わない。これも準備です。
前日に避けたい食べ物と飲み物
前日に避けたいのは、翌朝まで残るものです。
- 焼肉
- 揚げ物
- こってりラーメン
- 辛いもの
- 食べ放題
- 深酒
- 寝る直前の炭酸
全部一生禁止、という話ではありません。
釣り前日にわざわざ選ぶ必要がないという話です。
特に酒はやめた方がいいです。
二日酔いで船に乗るのは、船酔い対策以前の問題です。
船の上で反省しても遅いです。
前日の夜は、うまいものを食べる日ではなく、明日の自分を軽くしておく日。
そう考えた方がミスが減ります。
前日の夜に水・軽食・酔い止めをまとめる
前日の食事で一番大事なのは、当日の朝に迷わない状態を作ることです。
- 朝に食べる軽食
- 車で飲む水
- 船に持ち込む飲み物
- 酔い止め
- エチケット袋
このへんは、前日の夜にひとまとめにしておきます。
朝に探すと、だいたい雑になります。
水を忘れる。軽食を買い忘れる。酔い止めをどこに入れたかわからない。
港に着いてから「まあいいか」となる。
船酔い対策は、気合いではなく段取りです。
酔い止めは食事とセットで考える
酔い止めを飲むなら、食事と水もセットで考えます。
薬だけバッグに入れて、水がない。
朝に何も食べていない。
帰りの運転予定を考えていない。
こういう状態で「薬を持っているから大丈夫」と思うのは、少し荒いです。
酔い止めのタイミングは、こちらで詳しく整理しています。
詳しく見る 船酔いの酔い止めはいつ飲む?乗船30分前だけで考えると遅い理由
船酔い対策全体で見ると、食事は土台です
前日の食事だけで、船酔いが全部消えるわけではありません。
ただ、ここを外すとかなり弱くなります。
寝不足、胃もたれ、空腹、二日酔い。
この状態で船に乗ると、波が穏やかでもしんどいことがあります。
船酔い対策全体は、こちらでまとめています。
参考 オフショアジギングの船酔い対策|酔ってからでは遅い前日準備
酔ってしまった後の立て直しは、こちらに分けています。
参考 船酔いしたらいったん釣りを止めていい!気持ち悪くなった後の立て直し方
まとめ。前日飯は、朝の胃を軽くするために決める
船酔い対策の前日の食事は、特別なメニューを探す話ではありません。
- 早く食べすぎて夜中に食べ直さない
- 重い食事と深酒を避ける
- 空腹で船に乗らない
- 朝の軽食と水を前日に用意する
- 酔い止めは水と移動計画までセットで考える
前日飯は、栄養より「寝られて、朝に胃が軽いこと」が勝ちます。
船に乗る前から弱くならないように、夕食、朝の軽食、水、酔い止めまで前日の夜に決めておいてください。
